2021/12/23 11:21

「今度“関ヶ原”の歴史本を作りますが、書いてみませんか?」


Facebookグループ「歴史Mind」に参加して早6年。メンバーが執筆された歴史本を一読者として楽しんでいた私に、突然のオファーが舞い込んだのは5月のことでした。


長崎在住の私にとって本戦が行われた関ヶ原は遠い美濃国の出来事。肥前長崎の大名はうまく東軍に味方して本領安堵・・これくらいの知識しかなかったのです。ただ予てより、関係が深かったはずの有馬氏が小西行長に味方しなかったことが疑問でしたので、この疑問を追及したらなかなかに面白い、意外な肥前の事情が見えてきました。


「おもしろき こともなき世を・・」と詠んだのは幕末の高杉晋作ですが「おもしろき こともなき肥前の関ヶ原」に一石を投じることができたでしょうか。どうぞご笑覧下さい!


また、コラムでは以前から興味があった島津豊久を取り上げましたが、如何せん、現地取材が難しいためか思いのほか難産となりました。


ヒントになったのが、豊久が登場する漫画「ドリフターズ」(平野耕太作)と初陣となった「沖田畷の戦い」を描いたネット配信の漫画「沖田畷異聞 フロイスの見た戦国合戦」(五百生作)。


戦場を駆け抜けた島津軍を文章で表現したく、疾走感を出すことを心がけました。


完成後に音読した時、豊久の姿を想像し思わず涙ぐんでしまいました。こちらもどうぞお楽しみ下さい。